トッキーチャレンジ Blog

お気楽、ごくらく!

陣地の確定(1)

アパートを建てるにあたり実地で行う作業が2つある。

一つは地震に関する土地の強度測定とどこまで自分の陣地(自分の正式な土地)かという不動産鑑定士による確認作業である。

 

毎年固定資産税をきちんと支払っているのだから、自分の土地なんか役所に行けばすぐに情報が得られると思ったら大間違いで、土地の権利情報が記載された資料が必要になる。

以前、家の片付けをしている時に、油紙のような紙に書かれた土地の資料が大切に保管されていたのを思い出し、破れそうな封筒を怖々開いてみると、50年近く前に作成された土地と家屋の権利書が出てきた。

 

その書類の写しをC社の営業マン経由で不動産鑑定士に開示し、一緒に隣接する家との境界を確認していく。

 

そこで3つの問題が発覚。

 

一つ目は、僕の家の私道と甲さんの家との境界。

境界として打たれているアンカーが権利書の内容と違うとの指摘であったが、そのアンカーは、もう何十年も前に、甲さんの家と父が、土地の境界で話し合いを行い、その結果、甲さんの主張を飲んで決めた境界で、父が業者に依頼してアンカーを打ったことを薄ら覚えていたので、難なく解決した。昔の手書きの書類のため、うちと甲さんの家の権利書の境界が重なり合っていたことが原因でこれを機に整理しようと言った話し合いだったと記憶している。

 

二つ目の問題は、うちの庭とうちの倉庫と乙さんの家の境界から少しうちの庭に入ったところにある2m四方程度の土地。

乙さんの土地とは完全に離れて、うちの庭の土地であるが、どうやら用水路か何かの関係で乙さんの土地の上にうちの敷地が被っていたらしい。

 

不動産鑑定士と話し合うと、一番いいのは乙さんの家と話し合い、土地を僕が買い取ることであったが、小さな土地のため、売却費用より乙さんが支払う土地登記費用が高くなるだろうとのことだった。

この事を乙さんの家に話に行くと、乙さんもそのことはご存じで、将来何かあった時に正式に移転手続きをしようということになり、乙さんの家の土地部分には、何も建てない事を僕の方から約束した。

 

そして最後の問題が、僕のうちから公道につながる空き地+私道である。

権利書を見るとほぼ僕の名義なのであるが、線のような土地が、僕と2つの親戚の名義になっている。(親戚は父の兄と姉の家で、いずれも祖父から土地を譲り受けている。)

親戚は僕の家の隣とまたすぐ隣で、この土地の経緯を確認すると、公道と結ぶ私道が、他人に渡ってしまい、道路でなくなると、近隣の人が公道に出る手段がなくなってしまうため、そうした事態を避ける目的で3軒の名義になっているとのことだった。この土地をきちんとしておかなければ、将来土地を売る時に苦労するだろうことはわかっているが、父とその兄弟で決めたことなので、そのままにすることにした。